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介護する側・介護される側それぞれの葛藤を理解しよう|訪問介護の基礎知識

介護する側(ヘルパー)とされる側(要介護者)には、それぞれの葛藤があります。

この葛藤とは、ヘルパーから介護を受ける要介護者が「ほんとはこんなこと嫌なのに我慢してやってくれているのでは?」と思っていたり、「お金をもらってるから嫌々仕事してるんでしょう?」「ああ、どうせ馬鹿にされているんだ」と、猜疑心でプライドが傷ついていたりする問題です。。

ヘルパー側も肉体的にもキツイ上、暴言を浴びせられたり暴力を振るわれたりすることもあります。訪問するたびに見る厳しい生活環境を知りながら、制限された中で行う業務としての介護。ヘルパーである彼らもまた葛藤しています。

介護は、する側もされる側も、自分は誰にも理解されていないという殺伐とした孤独感を抱いてしまいがちです 。

自分の未来がもうどうなってしまうかぼんやりと見えてしまった絶望にも似た寂しさの中にある人に対し、わたしたちはどう関われば良いのでしょうか。そのヒントは、「自分ならどう感じるか?」を真摯に問い続けることにあるのではないでしょうか。

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排泄などを人に頼らなくてはならなくて、プライバシーと自尊心(プライド)を保つこととの葛藤と向き合っていらっしゃるということを理解しましょう

排泄に関わることは介護される側にとって、とても切実で大切なことです。
幼児がトイレトレーニングを卒業し自立への一歩を踏み出すのと対照に、当然の自立した大人だった自分が人の手を借りて排泄をしなくてはならなくなるのです。
この屈辱感・絶望感とご本人は戦わなくてはなりません。いずれ治る見込みのあるものでしたら一時的なこととして納得もゆくでしょう。でもそれが、もう元のところには戻れない道の上にあるとしたらどんな気持ちになるでしょうか。

介護実習で経験した人もいると思いますが、横になったままオムツの中に排泄するのはなかなか簡単なことではありません。ジャー、と出るまでどんどん溜まっていくのです。その溜まっている感覚も分かりながら、それでも横になっていては出ないのです。とことん我慢してもうどうにもならなくなって、意識だけははっきりしているそのどうしようもない気持ちの中で排泄するのです。そして濡れたまま、時には数時間も交換されることもなくだんだん冷たくなっていくおむつを履きつづけることも…。
そんな思いの中で排泄してしまったものを人に交換してもらわなくてはなりません。交換の際には赤ちゃんのようにされるがままに、拭いてもらわなくてはならないのです。
介助されながらトイレで排泄することもあります。その時要介護者はどう感じているでしょうか?

要介護者はこの屈辱感と絶望感と申し訳ない気持ち、感謝の気持ちなどあらゆる感情を抱えてあなたの介護を受けているのです。いつも不機嫌でふてぶてしい態度をとったりする要介護者は、そういった自分の中のどうにもならない気持ちとの葛藤をヘルパーに向けているのかも知れません。

訪問介護を担当するヘルパー側にできること

介護を受けることを、恥ずかしいことだと思っている要介護者とその家族はまだまだ多いです。これは日本の文化的なことにも起因しているのだろうと思われますが、目立たないように訪問介護して欲しいという要望もよく耳にします。
恥ずかしい・みっともないなどの思いから自分で脱いだオムツをどこかに隠して溜め込んでしまったり、入浴介助を頑固に受け付けない利用者もいたりします。介助や介護を受けるのは恥ずかしいことではないと、周囲の人たちが言葉だけではなく態度で伝えていくことも大切です。

特別なことをしてあげるのではなく、当たり前のことだとヘルパー側も肝に銘じておくことで接する態度も変わるでしょう。毎回使えるわけではないですが、ちょっとした一言で受け入れてくれることもあります。
「空(す)いているから今のうちに入っておきましょうか」と声をかけただけですんなり入浴に応じた元軍人の方もいらっしゃいました。その方には「他の人に知られたくない」との思いがあったのです。特別なことではない、ということが大切なのです。

要介護者の家族の葛藤とは

要介護者の態度に疲弊されているご家族もいらっしゃいます

訪問介護するヘルパーや施設の職員には感じが良く、家族に厳しく当たる要介護者は精神的にも家族を苦しめることがあります。
介護される側である利用者は他人であるヘルパーや訪問看護師には遠慮もあり、感じよくコミュニケーションできても、家族には家族であるがゆえの近さから厳しい言動が出てしまうものです。要介護者からのこういった態度は介護で疲れ切った家族の心を一層疲弊させてしまうものです。

このような場合は、家族と要介護者で言っている内容が食い違うことはよくあります。その場合は、言動に振り回されないようにする必要があります。だからと言って双方の言い分を聞き流すのではなく、「そうですか。そうですね。そう感じでしまいますよね。」と、まずは全て受容してお話しを聴くことで要介護者と家族の心は救われるはずです。
言いたいけれど言えない、言う場所がないということもよくありますので、本音のお話を聴くことができたのであればそれをケアマネージャーに報告しておくと良いでしょう。
訪問介護はチームプレイですから、ひとりで動いてしまうのは禁物です。

【まとめ】ヘルパーが感じる要介護者の自立への限界

訪問介護では介護する時間が限られています。ヘルパーが「きっとこういうケアも必要なのでは」と思っても、ケアプランに含まれていないため実施出来ないこともたくさんあります。
自立への介護などと言われ、なるべく本人の残存能力を活かした介助をするよう求められています。手取り足取り、利用者の出来ないことをこちらが代わってしてあげる、のでは本人も甘えてしまうし生活能力も落ちてしまうという考え方です。

ただし、極端に走ると、とても冷たい対応になるので気をつけないといけません。ほんのちょっと丁寧な手助けが要介護者の心を慰めることもあるのです。何でもかんでも手を出してしまうのも困りものですが、「出来るでしょう。やらないと出来なくなりますよ。」と何でもかんでも突き放してしまうのも、よくないと考えています。
最近は、少々、西洋式スタイルに偏った考えに子育ても介護も走り過ぎているのではないでしょうか。形にとらわれるのではなく、介助はさじ加減が大切なのです。

 

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